おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
「ウェルビーイング」という言葉は、あまり耳慣れない言葉かもしれません。ウェルビーイングとは、人間の幸福や健康を総合的に現わす概念です。それは、身体的、精神的、社会的なすべての要素が満たされた状態を指します。
聖書が書かれた言語のひとつであるヘブライ語では、「シャローム」という言葉がその概念に近いかもしれません。シャロームという言葉は、一般的には「平和」とか「平安」と翻訳されますが、そのような状態をもたらす広い概念の言葉です。
一般社会で考えられるウェルビーイングと、聖書が教えるウェルビーイングには、一つだけ大きな違いがあります。それは、神との関係がウェルビーイングの諸要素の根底にある、という点です。先ほどの「シャローム」という言葉も、ただの平和や平安な気持ちというのではなく、先ず神との関係が良好であるか、ということが含まれています。神と敵対関係であるときには、この世での真の幸福もないと教えるのが聖書です。
神によって満ち足りた思いを抱き、神への感謝に満たされるとき、人は本当の幸福を手に入れることができるのです。
きょうのみ言葉「何事につけ、感謝を込めて祈りと願いをささげ、求めているものを神に打ち明けなさい。そうすれば、あらゆる人知を超える神の平和が、あなたがたの心と考えとをキリスト・イエスによって守るでしょう。」フィリピの信徒への手紙4章6節7節