おはようございます。長野まきば教会の牧野信成です。
長野まきば教会は、長野市と佐久市の二カ所に会堂がある、7月15日に設立したばかりの教会です。私が担当する今回の機会は、「聖書の女性たち」にスポットを当てようと思います。最初は、何といっても「エバ」です。「人が独りでいるのは良くない」(創世記2:18)との神さまの思いによって、アダムの身体を二つに分けて創られたのが、最初の女性エバでした。
蛇に騙されて罪を犯したのは彼女だと、新約聖書ではパウロが言いましたけれども(1テモテ2:14参照)、サタンに騙されて罪を犯したのは、エバもアダムも一緒であって、アダムも同じようにお叱りを受けています。むしろ、蛇が女性に声をかけたのは、知恵において優れていたのは女性であったから、と考えることができます。
聖書では、知恵のことを「ホフマー」という女性名詞で呼びます。神さまに創造された天然のままのアダムを騙すのは、たわいないことだったかもしれませんが、蛇は、女性の知恵にうったえかけて、アダムもろとも、神に背かせることに成功しました。
最初に生まれた女性に「エバ」と名前を付けたのは、アダムです。そして、「命あるものの母」という説明が聖書についています(創世記3:20参照)。塵から造られたのだから塵に返るのに過ぎない人間が、こうして相応しい知恵の伴侶を得て、命を育む使命を与えられて、地上を歩み始めました。
楽園を追われて汗水流して働き、子どもたちを育ててゆく二人の生涯は、安楽ではありません。しかし、そんな罪を犯した人間にも、神の配慮は確かに注がれていて、今度は蛇に騙されないように、御自身の言葉で生涯を導いてくださいます。