あさのことば 2024年8月22日(木)放送

杉山昌樹(上福岡教会牧師)

杉山昌樹(上福岡教会牧師)

メッセージ: 生きるために



 いかがお過ごしですか。上福岡教会の杉山です。

 サバイバルの用語で、「3分、3時間、3日、3週間」というものがあります。3分は空気、3時間は体温、3日は水、3週間は食料、ということで、それぞれ不足したままこの時間が経過すると、死に至る目安だそうです。災害報道で、72時間が山だ、と言われているのは、3日水分を取れないと危ない、という意味だとわかります。

 ところで私たちは、普段、このような厳しい状況に置かれることは、あまりありません。むしろ、このようなことを心配しなければならないとすれば、それは異常な事だと考えます。しかし、災害や事故があるたびに、実は、私たちの当たり前の日常は、危ういバランスの上に成り立っていることに気が付きます。

 電車が少し遅れるだけで、その日の仕事全体が影響を受けてしまうということ自体、実は、私たちの日常がもろいものであるしるしです。私たちが当たり前だと思っていることは、実は当たり前ではないかもしれないのです。

 しかし、聖書にはこんな言葉があります。「主はあなたを見守る方 あなたを覆う陰、あなたの右にいます方。」(詩編121:5)私たちは、神を見ることはできません。神が何をして下さっているか、知ることもできません。しかし、そのあなたを神は守っている、と聖書は告げています。

 それでイエスは、私たちがそれぞれに、神に向かって「必要な糧を今日与えてください」(マタイ6:11)、と祈ることを勧めています。それは、この日も神が一緒にいてくれて、私たちに必要なものを与えて下さる、という信頼の祈りです。

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