ご機嫌いかがですか。所沢ニューライフ教会の玉井宣行です。
毎年2月になると、多くの人が確定申告をします。しかし政治家の中には、そんな人々の努力とは無関係な人たちがいるのを目にします。多くの人々は、そこに大きな矛盾を感じています。しかし、自分も税金を納めるのをやめようという行動を取るならば、社会の秩序はより大きく乱れてしまいます。
聖書の中で、ある人が、「神に献金するのとローマ皇帝に税金を納めるのとどちらが大切ですか」とキリストに質問しました。この人は、もしキリストが「神に献金することが大切だ」と答えるならば、皇帝を軽視する者として訴えようとしていたのです。
他方で、もしキリストが「皇帝に税金を納めることが大切だ」と答えるならば、「あなたは宗教家としてどうなのでしょうか」とのレッテルを貼ろうとしていたのです。しかし、キリストは答えました。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」(マタイ22:21)と。
一人ひとりを愛し、守ってくださる神に、感謝の献金をするのは喜ばしいことです。しかし、社会秩序を守っている国家が、それを実践するために必要な税金は、やはり納めなければなりません。それは、すべてを支配しておられる神が、国家の政治家をも立てて、秩序を守っておられるからです。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」