おはようございます。湖北台教会の草野です。
今日も、旧約聖書に出てくる「安心して行きなさい」という言葉に聞きたいと思います。
この言葉が語られましたのは、ナアマンという将軍です(列王下5:1-19参照)。彼はアラムの軍司令官で、王の信頼の厚い重臣でしたが、重い皮膚病を患っていました。その病を癒してもらうために、彼は、預言者エリシャのもとにやってきます。彼はエリシャのぞんざいな扱いに腹を立てますが、それでも預言者の言葉通りにすると、病は癒されました。
彼は、イスラエルの主なる神以外を拝まないことを誓い、信仰が与えられますが、一つ気がかりなことがありました。それは、彼の主人であるアラム王が、他の神に礼拝をささげるときに、自分も家臣として同じようにひれ伏さなければならないが、主なる神はそんな自分を赦してくださるだろうか、ということでした。そうせざるを得ないことを隠さず述べて、赦しを求めるナアマンに、エリシャはこう言います、「安心して行きなさい」(列王下5:19)。彼は主の赦しを受けて、帰っていったのでした。
私たちも、異教の地で生きる者として、信仰の戦いをしなければならない時があります。もちろん、自分としては信仰に立って歩んでいくことを願うでしょうが、それでも迷うことはあるでしょうし、時には妥協してしまう時もあるでしょう。そのとき、ああ自分はだめだなと、自分の信仰を否定したり、自分に信仰はないのではないか、と疑ったりしてしまう時があるかもしれません。しかし、主なる神は赦しを求める者に言われます、「安心して行きなさい」。
今日も、自分の信仰の力ではなく、神さまが与えてくださった信仰の強さに信頼し、委ねて歩んでいきましょう。