おはようございます。湖北台教会の草野です。
今日は、旧約聖書に出てくる「安心して行きなさい」という言葉に聞きたいと思います。
この言葉が語られましたのは、サムエルの母ハンナでした(サムエル上1:1-20参照)。彼女は、大変信仰熱心な女性でしたが、夫エルカナとの間に子どもが与えられませんでした。もう一人の妻であるペニナからは、そのことでひどい仕打ちを受けて苦しんでいました。
そんな彼女が、苦しみを注ぐようにして神殿で祈っていたところ、祭司エリに誤解されます。しかし、主なる神さまに「訴えたいこと、苦しいことが多くあるから」(サムエル上1:16)祈っていた、と説明したところ、祭司エリから、「安心して帰りなさい。イスラエルの神が、あなたの乞い願うことをかなえてくださるように」(サムエル上1:17)と告げられました。そして、彼女の祈りが聞かれ、サムエルが与えられたのでした。
時に、苦しみのただ中で祈る時があるのではないでしょうか。この苦しみを誰も分かってくれない、誰も慰めてくれない、という孤独の中で、涙ながらに祈る時もあるのではないでしょうか。しかし、主なる神は、その祈りを聞いてくださっています。私たちは、祈りが聞かれていることへの確信を持って祈りつつ、日々の生活を歩んでいきたいと思います。
今日も主なる神は、「安心して行きなさい」、私があなたの祈りを聴いた、と送り出してくださるのです。