あさのことば 2024年6月17日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

大宮季三

大宮季三(横浜中央教会牧師)

メッセージ: 命の許可証



 おはようございます。横浜中央教会牧師の大宮季三です。
 今年は、一年の最初の日である一月一日に、能登半島で大きな地震が起こりました。それに加えて、コロナウイルス、ウクライナ、ロシア、イスラエル、パレスチナなどのことが続けて報道されています。これらのことが報道される度に、私たちは改めて、命のことを考えさせられます。

 さて、旧約聖書の中に、「ヒゼキヤ」という王様が出てきます。「ユダのすべての王の中で彼のような王は…なかった」(列王記下18:5)とまで評価されているのが、ヒゼキヤ王です。しかしヒゼキヤ王は、突然死の病にかかり、死の宣告をされることになります。その後、ヒゼキヤ王は祈り、干しいちじくを当てると寿命が延びるという、不思議な神様の癒しを経験します。この箇所は、命の長さは人間の努力次第で伸ばすことはできない、ということを改めて教えてくれます。

 自分で「生まれよう」という強い思いを持って生まれた人はいませんし、裸で何も持たずに生まれてきた命です。しかし、いつの間にか私たちは、「自分のもの」としてたくさんのものを握りしめ、時には、「自分の命は自分のもの、自分の判断で好きにしてもいい」、そのような考えに陥ってしまうこともあります。

 しかし聖書は、命はあくまでも神様が与えられたものだと語ります。他の誰かから、あなたが生きる許可をもらう必要はありません。自分の生きる意味や自分の生きる価値を、自分で必死にもがいて探す必要もありません。

 イエス・キリストは、「あなたの代わりに私が十字架で死んだ」と語りかけられます。あなたに命を与えられた神様が、「あなたは生きていていい!」と、あなたの命に向かって今日も語りかけておられます。

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