いかがお過ごしですか。羽生栄光教会の村田寿和です。
少し個人的なことを申しますが、二十代の頃、私は、「自分が何者であるのか」分かりませんでした。
「私は人間である」…これは確かなことでした。しかし、「人間とは何か」と問われれば、分かりませんでした。自分の生きている意味が分からずに、空しい思いを抱いていました。そのようなとき、キリスト教会を訪れました。そして、イエス・キリストを神の御子、罪人の救い主と信じて、洗礼を受けました。
礼拝に出席して、聖書のお話を聞いていく中で、神様が天地万物を造られたこと、人間も神様によって造られたことを知りました。しかも神様は、人間をご自分のかたちに似せて、お造りになりました。聖書の創世記1章26節に、こう記されています。「神は言われた。『我々にかたどり、我々に似せて、人を造ろう。』」
神様はお一人ですが、「我々」と言われます。それは、神様が父と子と聖霊なる三位一体の神様であるからです。神様はお一人ですが、孤独ではありません。神様は、父と子と聖霊の愛の交わりに生きておられるのです。その三位一体の神のかたちに似せて、人は造られました。神様は人を、心を持つ人格的な存在として造られたのです。
私たち人間は、心の中で自分と対話しています。それは、「我々」と言われる三位一体の神のかたちに似せて、人間が造られたからであるのです。