あさのことば 2024年5月29日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

三川共基

三川共基(松戸小金原教会牧師)

メッセージ: お言葉どおりに



 おはようございます。松戸小金原教会の三川共基です。
 
 昨日まで、「ハンナ」という女性の祈りを共に聞きました(サムエル上1:1-2:10参照)。ハンナは、計り知れない苦しみを味わいましたが、それでも、長年の願いが叶えられたからこそ、あのようなすばらしい祈りをすることができた、と思えるかもしれません。そのような一面はあるかもしれません。ただ、それでもやはり、神への信頼があったからこその祈りであったと言えます。

 そのハンナとサムエルの時代からおよそ1000年後、同じような感謝と賛美の祈りを、神にささげた女性がいました。その名は「マリア」。年齢は12歳程です。この少女に、どのような喜ばしいことがあったのでしょうか。

 あるとき、天使ガブリエルが、マリアの元へ訪れました。そしてこう言ったのです。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」(ルカ1:28)さらに、「あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」(ルカ1:31-33)

 マリアは、神の力によって男の子を授かることが約束されます。短いお告げですが、そこには、イスラエルの悲願である、ダビデの永遠の王国にまつわる、壮大な約束が示されました。このときマリアは、この約束の意味をどれほど十分に理解していたかは分かりません。しかしそれでも、「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」(ルカ1:38)とひざまずいたのです。マリアは、神からの約束を信頼したのです。

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