いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
イエス様が救い主として公の働きを始める前に、洗礼者ヨハネが荒れ野に遣わされて、人々の心を整えました。間もなく旧約聖書の預言が成就して、救い主が来られる。その時に神の裁きを受けないようにと、ヨハネは人々に悔い改めを宣べ伝えました。多くの人々がヨハネのもとに集まりました。その後ヨハネは、領主ヘロデの不品行を告発したため、ヘロデに捕らえられて、牢屋に入れられてしまいます。
こうしてヨハネと交代するように、イエス様は活動を始めました。イエス様は、多くの病人を癒し、死人を生き返らせて、神の子の力を示し、人々を助けました。イエス様と共に、神様の救いがこの世界に実現したことを目に見える形で示され、後に、新約聖書として整えられる多くの教えを語られました。
しかし、イエス様に先立って遣わされたヨハネは、牢屋に捕らえられたままです。イエス様は、ヨハネを助けに行きません。ヨハネは、いつイエス様がヘロデを裁いて自分を助けに来るのだろうかと思いました。そこで、弟子をイエス様に遣わして、約束の救い主はあなたですか、それとも別の方が来られるのですか、と尋ねさせました。
彼は、神に仕え、神の正義に従ったヨハネを助けない救い主は、別に来られるのかも知れない、と思いました。しかし、イエス様は、旧約聖書の預言を引用して、約束の救い主であることを示されました。そして、「わたしにつまずかない人は幸いである。」(ルカ7:23)、とヨハネの弟子に伝えました。
神様は、最善のことをなさいます。しかし、それが必ずしもわたしたちには最善に見えないこともあります。その時にイエス様は、「わたしにつまずかない人は幸いである」と語ってくださいます。イエス様の導きを待ちましょう。そこに、わたしたちが信じて従う幸いが、開かれて行きます。