小峯明（船橋高根教会牧師）

メッセージ： 赦し合う心

　いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
　
　わたしたちは、人のことはよく分かり、自分のことは棚に上げて、人の批判をすることがあるかも知れません。身なりがダサいとか、姿勢が悪いとか、ああいう態度はいかがなものかとか、他人の批判や噂話をいたします。しかし、自分もほとんど同じことを言われているでしょう。ただそれは、本人の耳には入りません。耳に入ると腹も立ちますし、がっかりします。信頼していた人が陰で自分の悪口を言っていたら、ショックを受けるでしょうが、実際には、自分も誰彼となく、他人の批判をしています。

　そのようなわたしたちに、イエス様は、「人を裁くな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない。」(ルカ6:37）と言われます。さらに、「赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される。」(ルカ6:37）と言われます。わたしたちは、別に人を裁いているわけではないと思っていますが、他人に対する根拠のない批判によって、他人を傷つけ、そして、自分もまた、同様の批判を受けて傷つきます。そうなると、赦すも赦さないも、関係は破綻してしまうでしょう。

　もちろん相手が何か法律に触れることをしていれば、注意すべきですが、つまらない人の批判や噂話を楽しむ心は問題です。そうではなくして、イエス様のように、その人を愛の眼差しで見ることができるように、祈り求めたいと思います。その人の善いところを見つけて、励ましてはどうでしょうか。

　自分の目に丸太があって、良く見えないものであることを認めることです。そうすると、自分のことも、人のことも、良く見える目を与えられます。自分のことが良く見えると、こんなわたしをも愛し、守り支えてくださるイエス様の眼差しに気がつきます。イエス様の愛を受けると、わたしたちも赦しに生きるようになります。