あさのことば 2024年5月20日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小峯明

小峯明(船橋高根教会牧師)

メッセージ: 主イエスは敵を愛された



 いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
 
 イエス様が十字架に磔にされたときに、それを見ていたユダヤ人の議員たちは、イエス様に対して、「他人を救ったのだ。もし神からのメシアで、選ばれた者なら、自分を救うがよい。」(ルカ23:35)とあざけりました。兵士たちも、イエス様を侮辱して、「お前がユダヤ人の王なら、自分を救って見ろ。」(ルカ23:37)と言いました。となりの十字架に磔にされていた囚人からも、イエス様はののしられました。彼らは、イエス様を拒絶し、あざ笑う敵対者たちでした。

 偽りの裁判でイエス様を十字架刑に追いやったのは、ユダヤ人の議員たちです。その議員たちの要求により、ローマ総督のポンテオ・ピラトは、イエス様を十字架で処刑する命令を出しました。敵たちの悪意により、イエス様は十字架で処刑されます。

 しかし、イエス様の十字架は、彼らのためでもありました。彼ら敵たちの罪をも赦す力を持つ犠牲が、イエス様の十字架に示されています。イエス様は神の子ですから、敵を一気に滅ぼす力を持っておられます。天の軍勢を呼ぶこともできました。けれども、それをなさいません。それは、イエス様が敵を愛するためにこの世界に来られたからです。

 そのイエス様が、「敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。」(ルカ6:27)と言われます。確かに、互いに敵対と憎しみが続けば、どちらかが滅びるまで争いは続きます。それでは本当の解決はありません。愚かな争いに終止符を打つためには、愛が勝利しなければなりません。

 イエス様は、神様を信じないわたしたちのために、イエス様を信じようともしないわたしたちを愛して、十字架に掛かり、わたしたちの罪を赦してくださいます。イエス様の愛を受けると、わたしたちも愛の心を与えられます。

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