あさのことば 2024年5月15日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

朴徹

朴徹(筑波みことば教会牧師)

メッセージ: 忍耐強い神の導き



 おはようございます。筑波みことば教会の朴徹です。
 
 新約聖書使徒言行録13章18節に、このような言葉があります。「神はおよそ四十年の間、荒れ野で彼らの行いを耐え忍び」と、イスラエルの民がエジプトを脱出してからの荒れ野の四十年のことが、記されています。

 神様は、アブラハムの子孫であるイスラエル民族が、エジプトの地で奴隷とされ、苦しむのを憐れまれ、指導者モーセを立ててエジプトを脱出させ、約束の地へと向かわせます。奴隷の身から解放された人々は、最初こそ自由の身となれたことに感謝したものの、荒れ野での過酷な生活が始まると、すぐに不満を覚えました。そして、衣食住には不自由しなかったエジプトでの奴隷時代を懐かしみ、神様や指導者モーセへの不満を言い始めます。

 奴隷から解放されるという大いなる恵みを忘れた人々に対して、神様は、四十年もの長い間、彼らの罪深さ、弱さを耐え忍び、付き合ってくださり、育み、養われたのです。ここに神様の忍耐、愛を思い知らされます。

 私たちは、自分が困っていると、すぐに助けて欲しいと思うものです。しかし、忍耐強い神様は、促成栽培のようなことはなさいません。忍耐を持って、じっくりと一人一人に関わって、ていねいに一人一人を教え、育ててくださるお方です。自分の人生は自分のものだと、自分勝手に、わがままに生きる人であっても、神様はあきらめないで、愛をもって関わってくださり、ご自分の民らしい者として成長させてくださるのです。

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