あさのことば 2024年3月27日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

石原知弘(東京恩寵教会牧師)

石原知弘(東京恩寵教会牧師)

メッセージ: ある水曜日の話



 おはようございます。東京恩寵教会牧師の石原知弘です。

 日本の多くの教会では、水曜日に「祈祷会」という集会が行われます。教会に来られた皆さんと聖書を読み、みんなでお祈りしたいことやお祈りしてほしいことを分かち合い、順番にお祈りしていきます。教会によってやり方はいろいろと思いますが、みんなで一緒に祈るというのは、かけがえのない時間です。

 新約聖書の時代、ある水曜日、イエスさまのところに一人の女の人が近づいて来て、高価な香油を注ぎかけました(マルコ14:3-9参照)。当時は、尊敬する人に、良い香りの油を注ぐという習慣があったのです。ただ、周りの人たちの中には、高価な香油なのにもったいない、と言う人もいました。イエスさまへの愛よりも、香油の値段のほうを気にしたのです。しかし、イエスさまは、この油注ぎを喜んでくださいました。しかも、それは葬りの準備、つまり、十字架による救いの準備だと言われ、女性の思いをはるかに越えたものとなることを教えてくれました。

 教会のお祈りは、まさにイエスさまに香油を注ぐようなものです。イエスさまを信じて、愛して、自分の持っているものすべてをささげるようにして祈ります。そのとき、神さまは、私たちの祈りに、私たちの思いをはるかに越えた仕方で応えてくださいます。

 教会の祈祷会にも、ぜひ出席してみてください。時間のむだ、ということは決してありません。祈りは、どれだけささげても惜しくないほど、すばらしいものだからです。

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