おはようございます。東京恩寵教会牧師の石原知弘です。
日本の多くの教会では、水曜日に「祈祷会」という集会が行われます。教会に来られた皆さんと聖書を読み、みんなでお祈りしたいことやお祈りしてほしいことを分かち合い、順番にお祈りしていきます。教会によってやり方はいろいろと思いますが、みんなで一緒に祈るというのは、かけがえのない時間です。
新約聖書の時代、ある水曜日、イエスさまのところに一人の女の人が近づいて来て、高価な香油を注ぎかけました(マルコ14:3-9参照)。当時は、尊敬する人に、良い香りの油を注ぐという習慣があったのです。ただ、周りの人たちの中には、高価な香油なのにもったいない、と言う人もいました。イエスさまへの愛よりも、香油の値段のほうを気にしたのです。しかし、イエスさまは、この油注ぎを喜んでくださいました。しかも、それは葬りの準備、つまり、十字架による救いの準備だと言われ、女性の思いをはるかに越えたものとなることを教えてくれました。
教会のお祈りは、まさにイエスさまに香油を注ぐようなものです。イエスさまを信じて、愛して、自分の持っているものすべてをささげるようにして祈ります。そのとき、神さまは、私たちの祈りに、私たちの思いをはるかに越えた仕方で応えてくださいます。
教会の祈祷会にも、ぜひ出席してみてください。時間のむだ、ということは決してありません。祈りは、どれだけささげても惜しくないほど、すばらしいものだからです。