おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
私たちが暮らしている社会は、色々な意味で音にあふれている世界です。風の音や波の音、雨の降る音など自然の音をはじめとして、人間社会が生み出す騒音が、これに加わります。音というわけではありませんが、ネット上で繰り広げられる様々な意見や根拠のない流言飛語までもが、私たちの耳に届きます。何に耳を傾けて生きるのか、ほんとうに吟味が必要です。
旧約聖書の中に、一人の少年の話が出てきます(サムエル上3章参照)。その少年サムエルは、ある夜、神が自分に呼びかける声を耳にします。といっても、最初からそれが神の声であるとは思いませんでした。てっきり自分が仕える主人が自分を呼んだのだと思い、主人のもとへ飛んでいきます。
そんなことが何度か繰り返されて、それが神からの呼びかけだと気づきます。次に声を聴いたとき、サムエルは言いました。「主よ、お話しください。僕は聞いております」
このエピソードは、私たちに大切なことを教えています。確かに、今の時代は、直接神の言葉を耳にすることはないかもしれません。しかし神は、聖書を通して、今も語り掛けています。この大切な語り掛けに耳を傾ける姿勢は、雑音の多い現代社会だけに、いっそう大切に思います。
きょうのみ言葉「主よ、『お話しください。僕は聞いております。』サムエル記上3章10節」