おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
聖書の神がどのようなお方なのかを一言で言い表すのは、難しいかもしれません。人間についてさえ、一言でその人を言い表すことなどできないのですから、神についてはなおさらのことです。しかし、聖書を読んでいると、神がご自分について好んで使われるフレーズがあります。それは、「共にいる」というフレーズです。
ひとり故郷を離れて旅を続けるヤコブに対して、神は、「見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。」(創世記28:15)と約束されます。また、国が没落して、敵国に捕囚の民として連れていかれるイスラエル向かっては、「恐れるな、わたしはあなたと共にいる。 わたしは東からあなたの子孫を連れ帰り 西からあなたを集める。」(イザヤ43:5)と励まされます。
時至って、救い主イエス・キリストをお遣わしになるとき、神は、この救い主を「インマヌエル」と呼び、「『神は我々と共におられる』という意味である」(マタイ1:23)と解き明かされます。聖書の神は、絶望の淵にあると思うとき、誰からも見放されたと思うとき、いえ、私たちが神を必要と思わないその時にも、共にいてくださる神なのです。
きょうのみ言葉「わたしは世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」イエス・キリストの言葉。マタイによる福音書28章20節