いかがお過ごしですか。上福岡教会の杉山です。
聖書には、こんな言葉があります。「あなたがたがキリスト・イエスにおいて持っている信仰」(コロサイ1:4)。信仰というのは、目に見えません。そして私たちは、信仰をそれぞれ、心の中で思っているもの、信じているもの、というように考えがちです。けれどもこの聖書の言葉は、それで終わっていません。なぜならその続きに、「抱いている愛」(コロサイ1:4)とあるからです。愛もまた、目には見えないものです。
しかし、この聖書の言葉の背景には、具体的なある状況があります。それは、この聖書が書かれた時代には、まだまだ力のない群れであったいくつかのキリスト教会同士が、お互いに物やお金を出し合って、手紙を書いて励まして、支え合っていた、ということです。それは、今の時代にも形を変えて続いています。
キリスト教会は何をするところか、さまざまに言うことができるかもしれません。けれども、今日の聖書ではっきりと言われているのは、愛が現れるところ、それも、具体的に助け合うという形で愛が現れるところだ、ということです。
しかし、そのような愛には出どころがあります。それは、最初にお話しました「信仰」です。それも、イエスを信じる信仰です。イエスがご自身を私たちに与えてくださっている、ということを受け取る信仰です。イエスの愛を信じる信仰です。愛されていることがわかると、人は力が出ます。愛がわかると、人を愛せるようになります。そのように、愛に生きる信仰は、目に見える信仰です。