おはようございます。銚子栄光教会の牧師、佐野直史です。
旧約聖書の最初の書物「創世記」には、神の天地創造物語が書かれていますが、そこには、「神は御自分にかたどって人を創造された。」(創世記1:27)「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。」(創世記1:31)と、神様が私たち人間を造られ、しかも、私たち一人一人を、かけがえのない神の良き作品として造られたことが語られています。
もし、造り主である神がおられ、この「私」という存在を造り、愛しておられるならば、神様が、「私」だけではなく、他の人々をも造り、愛しておられることに気づかされると思います。聖書は、神様が、すべての人を、かけがえのない、尊い、価値ある存在として造られたことを教えているのです。それゆえ聖書は、私たち人間が、お互いに大切にし合って生きることを教えています。もし、この「私」が神に愛される存在で、「私」の隣にいる人も神に愛される存在であるならば、神の御心は、両者が互いに大切にし合って、幸せに生きることだからです。
神の御子イエス・キリストは、聖書の最も重要な二つの掟の一つとして、「隣人を自分のように愛しなさい」(マタイ22:39)とおっしゃいました。私たちを造られた神様の願いは、共に神の作品である私たちが、隣人を愛し、互いに大切にし合う、真の人間関係の喜びの内に生きることなのです。