あさのことば 2024年1月17日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

大木信(西鎌倉教会牧師)

大木信(西鎌倉教会牧師)

メッセージ: 日ごろ平気な人でも



 おはようございます。西鎌倉教会の大木信です。
 今日は、阪神淡路大震災があった日ですね。発生は、午前5時46分でした。既に、祈りの中で、この日を過ごされている方もあるかと思います。私の妻は神戸出身で、中学生のときに被災しました。今でも地震には敏感な人で、折に触れて、その時の経験を話してくれたりもします。

 日頃平気な人でも、ある事柄になるとナーバスになる人がいます。そのように、心が深く傷ついた人と接する時は、周囲も難しさを強いられる場合があります。しかし、人ですので、これも仕方ありません。傷ついた過去を持つ、これも、今のその人を形成する一部分なのですから。周囲はこれを受け止め、寄り添う他ないと私は思います。

 人によっては些細なことも、人によっては重大なことがある。価値観や物の見方が多様化する時代の中で、自分の価値観で人を推し量ることはできない。社会で生きるとは、違う価値観を受け止め、受け入れる事です。人をもっとよく知り、理解すること。そして、違いを認め合うことです。

 まずは、今日出会う、価値観の違うその人の身になってみることです。その時、そこに愛が満ちた世界が生ずる。壊すのではない、創り上げる世界、争うことを止めた世界が生じるのだと、私は信じています。

Copyright (C) 2024 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.