おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
「芸術の秋」という言葉は、日本独特の言葉のようです。それに相当する外国の言葉は見当たりませんが、しかし、秋に芸術祭や特別な展覧会を開催する習慣は、ヨーロッパにもあるようです。
ところで、「キリスト教と芸術」というと、真っ先に聖書を題材にした芸術作品のことを思い浮かべるかもしれません。確かにヨーロッパの教会や美術館には、そうした作品があふれています。
けれども、キリスト教にとって大切なことは、神が創造者であられるように、神のかたちである人間もまた、小さなクリエーターとして、創造的な才能が与えられているということです。それは、キリスト教の信徒であれ、そうでない人であれ、等しく才能が与えられているということです。
実は、ソロモン王が建てた神殿に施された芸術的な細工は、外国の職人の手になるものでした。
きょうの聖書の言葉「ソロモンは、人を遣わしてティルスからヒラムを連れて来させた。その母はナフタリ族出身でやもめであった。父はティルス人で青銅工芸の職人であった。ヒラムは知恵と洞察力と知識に満ち、青銅にかけてはどんな仕事にも通じていた。」列王記上7章13節14節