おはようございます。日本キリスト改革派の東仙台教会で牧師をしております、尾崎純と申します。
名子役として知られた、ハーレイ・ジョエル・オスメント主演の映画に、「ペイ・フォワード」があります。
映画の中で、学校の社会科の授業でこんな課題が出されます。「世界を変える方法を考えて、それを行動に移そう」そこで彼が考えたのが、「ペイ・フォワード」という方法でした。自分が受けた善意を相手に返すのではなく、他の3人に渡すことで、善意を拡散させていく運動です。
主人公の彼自身は、周囲の人に手を差し伸べようとするものの、結果はうまくいかず、自分の計画は失敗に終わったと落胆していました。しかし、その運動は、彼の知らない所で広まっていました。やがて、この運動を自分でも経験した記者が、この運動の発案者である主人公の家にたどり着きます。しかし、いよいよ有名になろうとした矢先に、同級生から暴行を受けている友人を助けようとして、彼は命を落としてしまうのです。
この映画の作者は、キリストの働きを描いています。キリストにしても、同時代的には、何か大きなことができたわけではありません。人々の目には、キリストの運動は失敗したようにしか見えなかったのです。しかしそれが、大きなムーブメントになって、世界を変えたのです。