おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今日1月27日は、「国際ホロコースト記念日」です。
1945年の今日、ナチス・ドイツのアウシュヴィッツ強制収容所が解放されたことを記念しています。あのような悲惨な歴史はもう過去の出来事と思われがちですが、しかし、その根っことなっている憎悪や偏見、人種差別は、未だに世界から消えてはいません。そして、その結果として、未だに大量に人々の命が奪われている現実があります。こういう現実に向き合うとき、何もできない自分の無力さを痛感します。
しかし、「何もできない」とあきらめてしまうこと自体が、憎悪や偏見、人種差別を助長しているのだ、という思いを持つ必要があるように思います。主イエス・キリストは、「平和を実現する人々は、幸いである」(マタイ5:9)とおっしゃっています。この言葉を重く受け止める必要があるように思います。
イエス・キリストは、「平和を願う人」とはおっしゃらずに、「平和を実現する人」、「平和を造り出す人」とおっしゃっています。この言葉の持つ重みを深く受け止めて、小さな一歩を踏み出す勇気が、一人ひとりに求められています。
きょうの聖書の言葉「平和を実現する人々は、幸いである、その人たちは神の子と呼ばれる。」マタイによる福音書5章9節