おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今日1月20日は、二十四節気の「大寒」です。「立春」までのおよそ15日間、1年で、もっとも寒さが厳しくなる時期と言われています。地球温暖化が進む現代では、「大寒」という言葉もピンと来なくなってきたかもしれません。しかし逆に、暖かい冬になれてしまったせいか、ちょっと気温が下がっただけで、寒さが身に染みることもあります。
冬と言えば、草木もすっかり枯れて、虫たちも姿を消してしまうので、生命活動が途絶えたように感じられる季節です。「冬の時代」という表現もあるように、活動の衰えや停滞を冬に例えるのは、ある意味、理にかなった表現です。先ほどの「大寒」ですが、大寒の最初の頃を「款冬華」(ふきのはなさく)と呼んで、蕗の薹(ふきのとう)が蕾を出す頃とされています。寒い地面の下では、しっかりと春の訪れが準備されています。
聖書の神は、「冬の時代」と誰もが悲観しているときに、まだ何の芽生えも見られない先に、いつも新しいことを示して、私たちに希望を与えてくださるお方です。この神を信じて歩むときに、冬の時代にも、希望をもって生きることができるのです。
きょうの聖書の言葉「新しいことをわたしは告げよう。それが芽生えてくる前に わたしはあなたたちにそれを聞かせよう。」イザヤ書42章9節