おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
この前まで出来ていたのに、最近は出来なくなってしまった、という経験は、年を重ねるとだんだんと増えていきます。私自身も、そんな年齢に近づいてきました。
新約聖書の中に収められているほとんどの手紙を書いたパウロという人は、「たとえわたしたちの『外なる人』は衰えていくとしても、わたしたちの『内なる人』は日々新たにされていきます」(2コリント4:16)と述べています。パウロがこの手紙を書いたときは、それほど年齢がいっているわけではありませんでしたが、パウロには、「一つのとげ」と自分で呼んでいる特別な障がいがありました。そんなパウロが痛感する「外なる人」の衰えは、人以上のものがあったことでしょう。
しかし、それにもかかわらず、パウロには、それを乗り越えて余りある確かな希望がありました。それは、イエス・キリストを信じる者に与えられる「内なる人」への希望です。この内面におこる変化は、どんなものにも妨げられることなく、日々新たにされていきます。聖書は、キリストによって与えられる、この内なる変化へと私たちを招いています。
きょうの聖書の言葉「だから、わたしたちは落胆しません。たとえわたしたちの『外なる人』は衰えていくとしても、わたしたちの『内なる人』は日々新たにされていきます。」コリントの信徒への手紙二 4章16節