キリストへの時間 2023年7月16日(日)放送  キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

申成日(広島教会牧師)

申成日(広島教会牧師)

メッセージ: 神に委ねて生きる〜神様の目的に活かされて〜

【高知放送】
     

【南海放送】
     

 おはようございます。広島教会の申です。
 昨日から3連休が始まり、今日はその中半ですが、楽しい一時を過ごされていますか?

 いろいろ大変なことがあっても、それを克服することのできる嬉しさ、喜び、あるいは頼りになるような人がいれば、乗り越えることができます。私自身も、「神様がいらっしゃらなかったら、とても辛い日々かもしれない」と思う時がたくさんあります。すでに申しましたように、我が家には、発達障害をもつ息子がいます。彼はすでに成人し、今は障がい者支援の作業所に通いながら、日々を過ごしています。

 しかし、彼が家にいる時間は、とても大変です。言葉でのコミュニケーションができませんので、具合が悪くなりますと、鼓膜が裂けてしまいそうな大きな声を出します。毎日夜寝る時は、真夜中に、平均として4回ぐらいは起きます。最近の1年間は、幼い時にはなかったてんかんの発作が4回も起こりました。

 でも、教会の皆さんや周りの知り合いの人々は、わたしたち夫婦がそのような大変な時を過ごしているとは感じてないと思います。ある同僚の牧師から、「普段のあなたの姿からは全く気付かなかった」と言われました。おそらくそうだと思います。わたしたちは、自分たちの大変さをわざと隠しているわけではありません。そのことよりも、わたしたちの人生を導いておられる神様を信頼しているからです。

 発達障害を持つ息子と暮らすわたしたち夫婦は、これまで、神様に彼の癒しを願い求めることをしなかったわけではありません。けれども、彼の障害は癒されませんでした。でも、今は、彼の癒しを願っていません。なぜならば、それが神様から与えられた祝福だと思っていたからです。わたしたちは、神様が彼の人生を通して、大きな御業を計画されていることを信頼しています。障害をもって生まれることは、決して不幸なことではありません。それは、ただ多くの人と違うだけです。

 ある人は女として、ある人は男として生まれます。女として生まれたのは不幸でしょうか。確かにそう思われる時代がありました。しかし、それは、その人が問題ではなく、その時代の考え方の問題です。黒人として生まれるのが不幸だと思われる時代がありました。しかし、今は、黒人でもアメリカの大統領になる時代に生きています。人はそれぞれ違う形で生まれますが、それなりに神様の目的に活かされているのです。その神様の働きを悟るならば、確かに大変な面はあるかもしれませんが、不幸として考え、悲しむことはありません。

 聖書の中に、「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです。」(1ペトロ5:7)という言葉があります。神は、わたしたちのことを心がけてくださる方です。その方にわたしたちの人生を委ねるならば、相応しい神の方法を用いて、わたしたちに平安を与えてくださいます。いろいろ大変なことが多くあるかもしれませんが、今も生きておられる神様に、あなたの人生を委ねてみませんか。きっとあなたの人生に、まことの平安が与えられると思います。



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