あさのことば 2023年12月29日(金)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小堀昇(花小金井教会牧師)

小堀昇(花小金井教会牧師)

メッセージ: そこにある助け



 お元気にお過ごしですか。私は、日本キリスト改革派花小金井教会牧師の小堀昇と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

 聖書は次のように語ります。「神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。わたしたちは決して恐れない 地が姿を変え 山々が揺らいで海の中に移るとも、海の水が騒ぎ、沸き返り その高ぶるさまに山々が震えるとも。」詩編46編2節から4節の御言葉です。

 天変地異とまで言えるようなこの御言葉の表現と、全く裏腹の、揺るがない信仰、澄みきった心のコントラスト。これこそが、この詩編46編が名詩編だと言われている一つの要因です。「避けどころ」とは、「風や大嵐を避ける岩陰」を表します(イザヤ4:6、25:4参照)。「砦」とは、「要塞」とも訳せますし、「力」とも訳せます。いずれにしても、完全な助けを表しています。

 聖書はこれを、「アラモト調」、女性の声で歌っているのです。どんなにか弱い女性であっても、「主を避け所」とし、「砦」、「力」とするならば、天変地異を恐れることはない。これを、筋肉隆々とした男性が歌うのではなくて、か弱い女性が歌っている。正にこれこそが、神様の御守りなのです。神は、助ける者に、幾つもの山を超えて行かなければ出会うことのできないような存在ではありません。そこにある助け、私たちが目の前の物をつかみとるような近さで、私たちに助けを与えてくださいます。

 まもなく、新しい年2024年の幕が切って落とされようとしています。きっと、いろんなことがあるでしょう。でも、この避けどころである神を信じて、新しい年を歩んでください。それではまた、ごきげんよう。

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