小堀昇（花小金井教会牧師）

メッセージ： あべこべな王様

　皆さん、お元気にお過ごしですか。日本キリスト改革派花小金井教会牧師の小堀昇です。
　今日もご一緒に神様を見上げて歩んでまいりましょう。

　永遠の神が人となられた。無限の神が人となられた。全能の神が、限りある人となられた。これは、永遠の神秘、到底、私たちには、この神秘を理解しつくすことができません。しかし、もっと素晴らしいことは、神が人となられただけではなくて、神が仕える者となってくださったということです。そして何と、私たちの罪の為に、十字架の死に至るまでも従われていきました。神が人に仕える、王が人に仕える、これは、人間の常識ではありえないことです。

　昔、「ラストエンペラー」という映画を見ました。一人の子が、中国最後の皇帝として、即位させられます。その子には、全ての権力が与えられ、1000人もの僕を従えて、非常に贅沢な生活を送ります。ある日、その子の弟が来て、｢もし、悪い事をしたらどうなるの？｣と聞きました。すると、皇帝になったその子はこう言いました。｢僕が悪い事をすると、誰か別の人が罰を受けるんだよ。｣本来、自分が悪い事をすれば、罰せられるのは自分です。しかし、彼がわざと水差しを割ります。すると、僕の一人が打ち叩かれていったのでした。本当にあべこべな世界です。

　しかし、これと全く正反対の事をしてくださった方がおられます。その名は、イエス･キリスト。このお方は十字架の死に至るまでも、私たちの罪のために従い、そして十字架で裁かれ、死に、また死に打ち勝って3日目によみがえってくださいました。常識からするなら、あべこべな世界です。でもこれが、イエス様のあなたに対する愛なのです。

　まもなく、新しい年2024年の幕が切って落とされます。どうぞあなたも、このイエス様を信じて、祝福な人生を歩んでください。それではまた、ごきげんよう。