ご機嫌いかがですか。湘南恩寵教会の坂井です。
今週はもうすぐクリスマスということで、ちょっといつもと趣向を変えまして、クリスマスの讃美歌にまつわるお話をしております。
私が一番好きなクリスマスの賛美は、讃美歌103番「牧人ひつじを」(日本基督教団出版局発行 訳詞:津川主一)であります。残念ながらここでは歌えませんので、お聴きになりたい方はぜひ、教会に足をお運びください。「牧人」っていうのは、羊飼いのことですね。聖書の世界であるパレスチナの荒野におきましては、羊飼いの仕事っていうのはほんとに過酷でした。ろくに草も生えていない荒野で、水場から水場へと羊たちを導いていきます。時には、猛獣から守るために命懸けで戦うこともあります。
そんな羊飼いたちが、夜通し羊の群れの番をしていたその時に、天から美しい天使たちの賛美が鳴り響いた、と聖書にあります(ルカ2:8-14参照)。救い主イエスの誕生を高らかに祝う喜びの歌です。羊飼いたちは、さぞかし驚いたことでしょうね。だって、だってね、彼らはいつもの仕事中なんですよ。夜通し羊の群れの番をしているところっていうんですから、いうなれば夜勤中ですよね。でもそんな彼らが、一番に天使の歌を聴きました。
もしかしたら、今もこの放送を聴きながら、「私も仕事中だよー」という方、いらっしゃるかと思います。トラックの運転しながら、農作業をしながら、あるいは、夜通し徹夜の仕事をしながら、この放送を聴いてくださっている方がいるかもしれません。そんな方にも覚えていただきたいんです。最初のクリスマスの喜びは、そういう方のところに訪れたんです。神は、そんなあなたを見ておられるんです。