いかがお過ごしですか。新潟教会牧師、長谷川はるひと申します。
「なんぢわが仇のまへに我がために筵をまうけ わが首にあぶらをそそぎたまふ わが酒杯はあふるるなり」(詩編23:5・文語訳)
「首に油を注ぐ」とは、宴会を開く主人が、招いたお客をもてなすために、客の頭によい香りのする油を注ぐということです。「わが仇」、つまりわたしの敵の目の前で、神さまがわたしを招いて、宴会を開き、食卓を整えてくださいます。わたしの杯は、勝利のワインであふれます。また、イスラエルでは、王さまが任命されるときに、頭に油を注ぐという儀式がなされました。
わたしたちも、責任ある仕事を任されることがあります。それは、職業としての仕事であったり、子育てや介護など、家庭での仕事かもしれません。また、地域での働きやボランティアなどもあるでしょう。その仕事には、敵と呼んでもいいくらい困難がつきまとうことがあるでしょう。
その仕事を、わたしに任せてくださったのは、神さまです。神さまがわたしの頭に油を注ぎ、その責任ある仕事に任命してくださいました。ですから、どんな困難を前にしても、神さまはわたしたちに食卓を整えてくださいます。香りのよい油を頭に注いで、杯をあふれさせて、わたしたちを励ましてくださるのです。「なんぢわが仇のまへに我がために筵をまうけ わが首にあぶらをそそぎたまふ わが酒杯はあふるるなり」(詩編23:5・文語訳)