いかがお過ごしですか。新潟教会牧師、長谷川はるひと申します。
「たとひわれ死のかげの谷をあゆむとも禍害をおそれじ なんぢ我とともに在せばなり なんぢの笞なんぢの杖われを慰む」(詩編23:4・文語訳)
「死のかげの谷」を歩くような思いをなさったことがありますか?今まさにそうだ、とおっしゃる方もおられるかも知れません。真っ暗闇の中を手探りで進んでいく。命が脅かされる閉塞感。どんな危険が待ち受けているかも分らない緊張感。不愉快な匂いに、がまんできないかも知れません。とても寒い、あるいはとても暑くて、なんとしてもこの場から離れたい。
「たといわれ死のかげの谷をあゆむともわざわいをおそれじ」、そんな中でも災いを恐れない、とこの詩は歌います。なぜなら、「なんじ我とともにいませばなり」、あなたがわたしといっしょにいてくださるから、です。「なんじの笞、なんじの杖、われをなぐさむ」、「しもと」とは、「むち」のことです。むちは敵を追い払い、杖はわたしを支えます。あなたのむちとあなたの杖が、わたしを慰めてくださいます。
わたしといっしょにいてくださる「あなた」とは、この世界を作り、わたしを愛しておられる唯一の真の神さまです。「たとひわれ死のかげの谷をあゆむとも禍害をおそれじ なんぢ我とともに在せばなり なんぢの笞なんぢの杖われを慰む」(詩編23:4・文語訳)