櫻井良一（東川口教会牧師）

メッセージ： 病気は個性

　ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。

　子供の頃から、私は、人一倍緊張をするタイプの人間でした。そして、この性格は今でも変わっていません。困ったことに、私は、初対面の方やあまりよく知らない人たちと、一緒に食事をすることができません。レストランでごちそうが運ばれて来ても、緊張のあまり味覚を感じなくなり、食べ物がのどを通らないからです。幸い、その相手が、家族や親しい友人であれば、その心配もありません。でも私は、「一緒に食事をしませんか？」と誘われることがとても苦手なのです。

　また私は、電車に乗ることがとても苦手です。大学生の頃に、通学途中の電車の中で具合が悪くなりました。それ以来、電車に乗ると緊張して、体調を崩してしまいます。私は、テレビやネットで旅行番組を見るのが好きなのですが、自分で電車に乗って、遠くに旅行に行くことはできません。実際、私は、コロナウイルスが流行してから今まで、一度も電車に乗ったことがありません。

　このように私は、今でもとても人から見れば不便な生活を送っています。でも私は、決して自分を不幸だとは思っていないのです。なぜなら、私はこの弱さを通して、救い主イエスに出会うことができたからです。だから私は、今、自分の弱さも、神様からいただいた自分の個性だと思うようになっているのです。

　聖書の言葉「だから、キリストの力がわたしの内に宿るように、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。」コリントの信徒への手紙二　12章9節です。