おはようございます。東京恩寵教会牧師の石原知弘です。
クリスチャンの信仰生活と言えば、日曜日の礼拝です。教会が日曜日に礼拝を行うのは、キリストが日曜日の朝に復活されたからです。十字架にかかって死に、墓の中からよみがえられたキリストを信じ、賛美し、礼拝をささげます。
教会の礼拝に出席するようになったとき、未知の世界にふれたような新鮮な気持ちになったことを思い出します。ただ、礼拝の半分近くを占める説教の時間になると、初めの頃はよく分からないことが多かったので、ついウトウトと眠ってしまうこともありました。しかし、特に注意されることはなく、礼拝が終わると、「よく来たね、またどうぞ」と声をかけてもらいました。
それでかえって、「今度はしっかり聖書の話を聞こう」と思ったものです。そうして、礼拝に続けて出席することで、聖書のことがだんだんと分かるようになり、説教を聞くのも楽しくなっていきました。
聖書の中に、驚くような礼拝の話が出てきます。エウティコという青年が、パウロの説教があまりに長かったために眠ってしまい、窓から落ちて死んでしまったというのです。ところが、パウロが降りて行って抱きかかえると、彼は生き返ったのでした(使徒20:7-12参照)。居眠りという身近な話から、突然驚くべき奇跡の話となるわけですが、実は今も、礼拝とは、新しい命に生き返ることです。礼拝を通して、私たちは新しい自分になるのです。