ごきげんいかがでしょうか。草加松原教会の川杉安美です。
J.I.パッカーというイギリスの神学者が書いた『神を知るということ』という書物に、次のような言葉があります。「キリスト者とは何だろうか。この問いには多くの形で答えることができるが、私の知る限り最も意味の豊かな答えは、こうである。キリスト者とは、神を自分の≪父≫としている者である。」。
聖書の教えによれば、主イエス・キリストを信じる者は、神様の子供とされるのです。たとえば、ヨハネによる福音書1章12節、「言は」、言とはキリストのことですが、「言は、自分を受け入れた人、その名を信じる人々には神の子となる資格を与えた。」
他にも、主イエス・キリストを信じると、罪が赦されるとか、救われるとか、天国に行けるとか、色々なことがあります。しかし、神様の子供とされるということが、最もすばらしいことかもしれません。親子関係というのは、切っても切れないものがあります。また、本来は、豊かな愛情で結ばれているものです。叱られることはあっても、決して捨てられることはありません。いつも愛され、いつも守られ、いつも恵みを与えられます。
それで、キリスト教の祈りでは、「天の父なる神様」とか「天のお父様」とか、そのように呼びかけます。全知全能の神様、完全な存在である神様が、父となってくださる、これほど心強く、また安心な、恵み豊かなことはありません。死ということでさえも、この関係を壊すことはできないのです。生きている時も死んだ後も、ずっと神様の子として守られているということです。