ごきげんいかがでしょうか。草加松原教会の川杉安美です。
先輩の牧師から聞いた話です。その先輩の牧師の子供たちが、兄弟げんかをしたときのことです。
お姉ちゃんにやられた弟の方が、父親の自分のところにやって来て、「お姉ちゃんをやっつけて」と訴えたそうです。その姿を見ながら、旧約聖書詩編のことを考えたそうです。詩編の中には、神様に向かって、「敵をやっつけて」と訴えるようなものがあります。たとえば、詩編7編7節「主よ、敵に対して怒りをもって立ち上がり 憤りをもって身を起こし わたしに味方して奮い立ち 裁きを命じてください。」
聖書にもこういうことが書いてあるのかと、ちょっと疑問に思ってしまうこともあるかもしれません。しかし、こういう言い方は、神様を親のように信頼していることの現れではないか、ということです。自分の力では勝てない、むしろ敵に虐げられている、そんな中で、ちょうどやられた子供が親に、「やっつけて」と訴えるように、そのように神様に訴えているのではないかと。神様に対する深い信頼の現れだというわけです。
聖書では、主イエス・キリストを信じるならば神の子とされる、と教えています。神様を「父」と呼べる、ということです。ちょうど、幼子が何でも神様に願ったり、訴えたりするようにできる、ということです。何でもかんでも、神様に訴えてみてはいかがでしょうか。イエス様も、祈るときには神様を「父」と呼ぶように、と教えています。地上の父親よりももっと素晴らしい天の父は、地上の父親にまさって、よいものを与えてくださると教えています。