ごきげんいかがでしょうか。草加松原教会の川杉安美です。
「子供らしい」という言い方は、かわいらしいというようないい意味で用いられることが多いと思います。ところが、聖書に記されている昔のユダヤの世界では、「子供」というのは、無価値な存在とみられていました。子供らしいというのは、愚か者を譬えるのに用いられたようです。それでも、自分の子というのは、やはりかわいいものです。
あるとき人々が、イエス様に祝福してもらおうとして、子供たちをイエス様のところに連れて行きました。案の定、イエス様の弟子たちは、そんな人々を叱りつけました。邪魔だと思ったのでしょう。それに対して、イエス様は言われました。「子供たちを来させなさい。わたしのところに来るのを妨げてはならない。天の国はこのような者たちのものである。」(マタイ19:14)
神様の恵みというのは、大人も子供も関係なく与えられるということです。もっと言うならば、強い人か弱い人か、何かできる人かできない人か、人の目から見て価値のあると思われる人か、無価値と思われる人か、そういうことに関係なく与えられるのです。つまり、人間の側がどういう状態、どういう人であるかは関係なく、誰にでも与えられるものなのです。
自分がどういう者であるか、ということを気にすることなく、主イエス・キリストを信じ、委ね、恵みをいただきたく思います。「天の国はこのような者たちのものである。」とイエス様が言われたのは、自分の資格がどうかなどと気にしたりしないで、恵みを素直に受け取る子供のようになる、ということではないでしょうか。