おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
聖書には、神は6日間で天地万物をお造りになり、7日目には休まれた、と記されています。そこから、ユダヤ人たちは、7日目を安息日として労働しない定めになっています。
ところがイエス・キリストは、しばしばこの安息日に人々の病気をお癒しになって、ユダヤ人の反感を買いました。今のわたしたちには、どうでも良いような問題であるかもしれませんが、人の生き方に対して、深い問題を提起をしているように思います。
聖書が教える安息日は、単なるレジャーの日ではありません。体の休息とともに、普段の生活の喧騒を離れて、神を礼拝し、心を立て直す大切な時間です。しかし、その日を杓子定規に守ろうとして、その日に限って隣人愛を忘れてもよいのか、とキリストは問いかけているように思います。
父なる神は、救いを必要とする人々のために、今も休まず働いておられるのだから、自分もまた、隣人のために尽くすのだとおっしゃいます。イエス・キリストにとって、愛することには休みがありません。
きょうのみ言葉 「わたしの父は今もなお働いておられる。だから、わたしも働くのだ。」ヨハネによる福音書5章17節