山下正雄（ラジオ牧師）

メッセージ： 父なる神

　おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
　イエス・キリストは、弟子たちに、天の神を「父」と呼びかけるように教えています。それも、「父上」とか「お父様」というような堅苦しい呼びかけの言葉ではありません。「アッバ」「お父さん」と、まるで小さな子供が父親を呼ぶときのような言葉づかいで呼びかけています。

　「父親」のイメージは、国や時代によっても違うでしょうし、一人ひとりが抱く父親のイメージも違うでしょう。では、イエス・キリストは、どんな父親のイメージを持っておられたのでしょうか。それは、イエス・キリストがお語りになったあるたとえ話の中にはっきりと表れています。（ルカ15:11-24参照）

　そこに描かれる父親は、息子たちを心から愛し、心配する父親の姿です。時には、父親の威厳を捨ててでも、放蕩三昧から帰ってきた息子を出迎えに走る父親です。イエス・キリストは、そのような慈愛に満ちた神があなたがたの神なのだ、と教えてくださっています。わたしたちをまるで自分の子どもとして扱ってくださるお方が、今もおられ、わたしたちを心に留めてくださっているのです。

　きょうのみ言葉 「ところが、まだ遠く離れていたのに、父親は息子を見つけて、憐れに思い、走り寄って首を抱き、接吻した。」ルカによる福音書15章20節