あさのことば 2023年7月11日(火)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

佐野直史(銚子栄光教会牧師)

佐野直史(銚子栄光教会牧師)

メッセージ: 1オメルのマナの養い



 おはようございます。銚子栄光教会の牧師、佐野直史です。
 今日も、聖書の言葉に聞きたいと思います。

 今日は、旧約聖書の出エジプト記にあるお話をしたいと思います。エジプトの国で奴隷として苦しんでいたイスラエルの民は、指導者モーセを通して、神様によって救い出され、エジプトを脱出することができました。しかし、約束の地までの道のりは遠く、イスラエルの人々は、食料と水がない荒れ野を旅しなければなりませんでした。

 神様は、朝ごとに荒れ野の大地に広がる、天からのパンである「マナ」をもって、人々の命を養ってくださいました。その時、神様は次のようにお命じになりました。「あなたたちはそれぞれ必要な分、つまり1人当たり1オメルを集めよ。」(出エジプト16:16)1オメルとは約2.3Lのことです。1オメルのマナからどれくらいのパン菓子ができたのかは分かりませんが、それは、人々の1日分の食料として十分な量でした。

 聖書には、「ある者は多く集め、ある者は少なく集めた。しかし、オメル升で量ってみると、多く集めた者も余ることなく、少なく集めた者も足りないことなく、それぞれが必要な分を集めた。」(出エジプト16:17-18)と書かれています。このことは、神様が私たちの能力や功績に従ってではなく、ただ恵みによって、私たちを養い、必要なものを必要な分だけ与えてくださることを教えているのだと思います。

 1オメルの養いというのは、時に少ないと感じることがあるかもしれませんが、それは途切れることなく、永遠に私たちに注ぎ続けられるものです。神様は、確かな1オメルのマナをもって、今日も私たちを養ってくださるのです。

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