あさのことば 2023年7月10日(月)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

佐野直史(銚子栄光教会牧師)

佐野直史(銚子栄光教会牧師)

メッセージ: マナとうずらの養い



 おはようございます。銚子栄光教会の牧師、佐野直史です。
 今日も、聖書の言葉に聞きたいと思います。

 今日は、旧約聖書の出エジプト記にあるお話をしたいと思います。エジプトの国で奴隷として苦しんでいたイスラエルの民は、指導者モーセを通して、神様によって救い出され、エジプトを脱出することができました。しかし、約束の地までの道のりは遠く、イスラエルの人々は、食料と水がない荒れ野を旅しなければなりませんでした。

 イスラエルの人々の不平にも関わらず、神様は、天からのパンである「マナ」をもって、人々の命を養うこととされました。マナとは、聖書によると、「コエンドロの種に似て白く、蜜の入ったウェファースのような味がした。」(出エジプト16:31)と書かれています。マナは、荒れ野の大地に、来る朝ごとに霜のように薄く広がっていて、人々はそれを拾い集めて、臼で挽いたり、鉢ですり潰したりして、鍋で煮て、薄焼きのパン菓子にして食べることができたようです。また神様は、マナだけではなく、夕暮れごとにうずらをも送ってくださり、その肉をもって人々を満ち足らせてくださったのです。

 私たちが住む世界は、このイスラエルの荒れ野の旅のように、食べ物が全くないというわけではないかもしれません。しかし、いろんな物の物価が値上がりして、生活の厳しさを感じる時ではないでしょうか。神様は、そのような私たちに、今も天からの糧をもって、必要なものを与え、満ち足らせてくださるお方なのです。

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