大木信（西鎌倉教会牧師）

メッセージ： 信仰とは

　おはようございます。西鎌倉教会の大木信です。
　あるご家庭で、聖書のお話をする機会を得ました時、次の質問がありました。「私が神を信じていれば、それで良いのではないでしょうか。なぜ、教会へ行く必要があるのですか。」

　それに対して私は、「確かにまず、神さまとあなた自身との関係が、信じる上では重要です。それは間違いないことです。しかし、その神さまは同時に、あなただけに語られているのではないのです。礼拝の中で、神さまは、いつもご自身の民に、つまり群れに対して語られます。あなたがその時信じて受け取ったものは、隣の人にも語られ、聞かれたものなのです。その様に、同じ事柄を信じている者同士は重要です。ですから隣の人と一緒に信じる事、そしてそれを守ること、こちらも重要なのです。」この様に答えたのでした。

　日本では、ともしますと、信仰は内面化しやすいものです。心や精神の問題にすり替わってしまいがちです。しかし、イエス様が求めておられる信仰は、思いはもちろんのこと、言葉と行動を伴うものです。聖書の言葉に全身全霊で従うことを要求します。

　その意味で信仰は、決して一人では守れません。信仰を告白する中で確かめ合う仲間、ともに「アーメン、その通りです」と言える共同体が必要です。