大木信（西鎌倉教会牧師）

メッセージ： 人を裁いてはいけない

　おはようございます。西鎌倉教会の大木信です。
　私は、「聖書が教えている罪人だな」とつくづく思うその一つに、ついつい「人を裁く」癖があります。

　ある基準があり、それに当てはまらない人をついつい裁いてしまうのです。「なぜあの時にこうしないんだ」とイライラしたりして、その場にいられなくなるなんて事が昔よくありました。自分が神にでもなったかのように、人を裁いている時期がありました。聖書の言葉を通して教えられた、罪の一つです。イエス様は、「人を裁くな」（マタイ7:1）と教えていますし、またパウロという人も、「悪い言葉を一切口にしてはなりません」（エフェソ4:29）と教えています。

　私たちは、神さまから離れてしまいますと、もう途端に、経験則から物語ったり、時には勝手に不安を募らせたりもします。或いは、人の行動を見て、その目に映った一部分で様々に判断もします。見えているその部分だけで、人の良し悪しを決めてしまっているのです。そしてそのように人を裁いてしまっている時、恐ろしいことに自分のことは棚上げしています。まるで、神にでもなったかのように裁いているのです。

　神を愛し、人を愛するために、イエス様は、「人を裁くな」と教えています。人を裁きそうになる自分に抵抗して、「人を裁かない」生き方を選びたく思います。