あさのことば 2023年6月 7日(水)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

浅野正紀(江古田教会牧師)

浅野正紀(江古田教会牧師)

メッセージ: 枯れたいちじくの木



 いかがお過ごしでいらっしゃいますか。東京都中野区にあります江古田教会の浅野正紀です。今日も、聖書の言葉に耳を傾けましょう。

 聖書の中に、イエスがわがままを言っているように思える出来事があります。ある日、イエスは、空腹を覚えられ、道端に葉の茂ったいちじくの木があるのを見つけました。ところが、いちじくの実は、全くなっていませんでした。いちじくの実がなる季節ではなかったからです。イエスは、この実がなっていないいちじくの木に向って、「今から後いつまでも、お前から実を食べる者がないように」(マルコ11:14)と言われました。次の日、イエスと弟子たちがいちじくの木の前を通ると、その木は、根元から枯れていました。とても不思議な出来事です。

 実は、実がなっていないいちじくの木とは、当時の心の伴わないユダヤの人々の信仰をあらわしていました。イエスの怒りは、当時のユダヤの人々の信仰に向けられたものでした。イエスは、形だけの信仰ではなく、徹底した神への信頼を求めておられます。イエスは、こう言われます。マルコによる福音書11章22節から23節です。「神を信じなさい。はっきり言っておく。だれでもこの山に向かい、『立ち上がって、海に飛び込め』と言い、少しも疑わず、自分の言うとおりになると信じるならば、そのとおりになる。」

 イエスが求めておられる神への信頼に、制限はありません。私たちが、とにかくどんなことでも、神に精一杯祈り、願う時、神は必ず聞いてくださいます。

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