あさのことば 2023年5月18日(木)放送    あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

村田寿和(羽生栄光教会牧師)

村田寿和(羽生栄光教会牧師)

メッセージ: 自分に罪がないと言うなら



 いかがお過ごしですか。羽生栄光教会の村田寿和です。

 新約聖書のヨハネの手紙一 第1章8節から10節に、こう記されています。「自分に罪がないと言うなら、自らを欺いており、真理はわたしたちの内にありません。自分の罪を公に言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、罪を赦し、あらゆる不義からわたしたちを清めてくださいます。罪を犯したことがないと言うなら、それは神を偽り者とすることであり、神の言葉はわたしたちの内にありません。」

 この手紙の宛先である教会には、「自分は罪がない」、「自分は罪を犯したことがない」と主張する人がいました。しかし、ヨハネは、「自分は罪がない」と主張する人は、自らを欺いていると記します。なぜなら、私たち人間には、良心が与えられているからです。

 良心とは、自分のことを見ているもう一人の自分のことです。「自分は罪がない」と主張する人は、自分の罪を責めるもう一人の自分を、欺いているのです。また、「自分は罪を犯したことがない」と主張する人は、神様を偽り者としていると、ヨハネは記します。なぜなら、神の言葉である聖書全体が、人間は神様の御前に罪を犯していると教えているからです。

 それゆえ、私たち人間に求められることは、自分の罪を認めて、公に言い表すことであるのです。そのとき、真実で正しい神様は、イエス・キリストの十字架の血のゆえに、私たちのすべての罪を赦し、私たちをあらゆる不義から清めてくださるのです。

Copyright (C) 2023 RCJ Media Ministry All Rights Reserved.