三川共基（松戸小金原教会牧師）

メッセージ： 疑っちゃったらどうしよう

　おはようございます。 松戸小金原教会の三川共基です。
　昨日は、安心して祈ることができましたか。信じて祈ることができると、それは、私たちの人生の歩みを大きく前進させていきます。しかし一方で、少しばかり疑いの思いが混じってしまい、心残りになっているということもあります。この「疑い」とは、あってはならないものなのでしょうか。はたまた、不信仰のようなものなのでしょうか。

　聖書には、ある疑り深い人が登場します。その人は、悪霊に苦しめられている息子を癒していただこうとして、イエス・キリストを訪れます。その人は、「おできになるなら、わたしどもを憐れんでお助けください。」（マルコ9:22）とイエスに願いますが、イエスはすかさず、「『できれば』と言うか。信じる者には何でもできる。」（マルコ9:23）と切り返します。その人は、慌てて「信じます。信仰のないわたしをお助けください。」（マルコ9:24）と叫びました。

　この人は初め、イエスの救いの力を疑っていました。イエスに諭されて、その思いを捨て去りますが、今度は、自分の信仰のなさを疑いました。でも、これは言い過ぎでした。もしこの人に信仰が無いならば、息子は癒されませんでした。しかしイエスは、この人の信仰を見抜き、息子を癒されます。

　神は、私たちが信じて祈るその心を見抜いておられます。そして、その祈りを聞き入れてくださるのです。自分では、信仰が無いと思うような時であっても。