いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
誘惑に引っかからないイエス様に対して、悪魔は、さらに誘惑しました。(ルカ4:9-13参照)
それは、神様が本当にイエス様を助けるかどうか、屋根から飛び降りて試してみなさい、というものでした。しかもその時に、旧約聖書の詩編の言葉を用いて、イエス様を誘惑します。聖書を用いれば何でも正しい、というわけではありません。ですから、聖書を正しく理解する必要があります。わたしたちも、神様がいるなら、自分を助けて欲しいと願うでしょう。そして、自分の思い通りに助けてくれない神様に、躓いてしまうかも知れません。
聖書の神様は、わたしたちの都合のよい神様ではありません。けれども、その神様が、ただわたしたちを愛して、憐れんで、助けるために、イエス様を遣わしてくださいました。だから、悪魔も必死なのです。悪魔もわたしたちを誘惑して、イエス様からわたしたちを引き離そうとしています。神様が本物かどうか試して見なさい、と誘惑します。そして、わたしたちの願い通りにならないと、神様はいないよ、神様に頼って生きる人は弱い人ですよ、神に頼らず、人にも頼らず、自分を信じて、自分の力だけで生きるしかないよ、と語り、わたしたちをイエス様から引き離そうとします。
しかし、イエス様から引き離されると、わたしたちは結局、本当に頼れる方を失ってしまいます。神様は、既にわたしたちを愛して、イエス様を遣わしてくださいました。この愛の証拠はイエス様ですから、神の愛を試して確認する必要はありません。イエス様は、「あなたの神である主を試してはならない」(ルカ4:12)と語り、悪魔を撃退しました。
わたしたちに注がれている愛は、イエス様によって確かとされています。それを試す必要はありません。イエス様に、神様の愛が示されているからです。