いかがお過ごしですか。船橋高根教会の牧師の小峯明です。
イエス様は、年およそ30歳になられた時から、世に出て救い主としてのお働きを始められました。その年齢は、旧約聖書では、ダビデが王として即位した年齢であり、祭司が働く年齢でした。イエス様の公のお働きは、3年程と言われています。
イエス様は、まず育ったガリラヤ地方のユダヤ人の会堂で教えをされました。当時のユダヤ人の会堂では、安息日毎に旧約聖書が朗読され、解説されていました。ある時、イエス様は、育った町ナザレの会堂に入り、旧約聖書の預言者イザヤの書を朗読され、解説されました。そこには、「主の霊がわたしの上におられる。貧しい人に福音を告げ知らせるために、主がわたしに油を注がれたからである。」(ルカ4:18)と記されていました。
そして、この言葉が、イエス様ご自身によって実現した、とお語りになりました。聞いている人たちは驚きました。預言者が預言していた救い主がついに現れた、とイエス様が語り、それはご自分だ、と言われたからです。幼い時からイエス様を知っている近所の人々も、会堂に来ていました。大工のヨセフの子が何か言っているぞ、と思う者もいたかもしれません。また、何か奇跡でもやってみろ、と言う者もいたようです。しかし、イエス様は、彼らの相手をされずに、また別の村の会堂で福音を語り続けました。
福音とは、善い知らせです。あなたにとっての善い知らせは、何ですか。当時の人々にとって善い知らせとは、戦争に勝利した、との知らせでした。勝利のお知らせです。イエス様は、後に十字架で処刑されますが、復活され、死の力を打ち負かし、勝利されました。この勝利の知らせを、教会は、今も日曜日の礼拝で語り伝えています。イエス様を信ずるだけで、この勝利に、わたしたちも与ります。イエス様は、あなたを死の力に打ち勝つ勝利に招いておられます。