川栄智章（せんげん台教会牧師）

メッセージ： 神は愛なり

　いかがお過ごしでしょうか。せんげん台教会の川栄智章です。
　全世界で子どもたちに愛されてきた「ピノキオ」の物語は、皆さんも知っておられると思います。

　おもちゃ職人ゼペットは、木で人形を作り、ピノキオと名付けました。するとピノキオは、しゃべり始めたのです。ゼペットは、驚きと同時に、自由意志を持ったピノキオを、わが子のようにかわいがりました。ところが、ピノキオは、父ゼペットの言葉に耳を貸さず、自分勝手に暮らしながら、いろいろな誘惑に乗せられて、挙句の果てに、海でおぼれ、クジラに飲み込まれてしまいました。

　クジラのお腹の中で、ピノキオは、「お父さんの言うことをきちんと聞けば良かった」と深く悔い改めます。その時、クジラのお腹の奥の方から、ピノキオを呼ぶ声が聞こえてきました。何と、父ゼペットも、ピノキオを探す中で、同じクジラに飲み込まれていたのです。二人はそこで、奇跡の再会を果たし、そこから脱出することに成功しました。

　ピノキオは、こんな自分のことを心配し、最後まであきらめずに探してくれた父の愛に感動し、これからはよい子になろうと回心しますが、その時、不思議な事が起こりました。人形だったピノキオが、人間の子どもになったのです。

　私たちが、イエス・キリストを信じて回心する時に、同じことが起こると聖書は言います。罪人である古い自分は死んで、キリストの愛の中で義とされた、新しい自分に生まれ変わるのです。