櫻井良一（東川口教会牧師）

メッセージ： 牧師になる

　ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井良一です。
　私は、まだ大学生だった頃、人生で大きな挫折を経験して、心も体も病んでしまったことがありました。自分自身に絶望していたとき、私は、ラジオから流れるキリスト教の番組を知りました。そして、そのキリスト教の番組から、聖書や神様のことを知り、紹介されて近くの教会にも通うようになったのです。

　当時、私は、長い間大学を休学していたので、同級生は皆、学校を卒業して社会人になっていました。私は、自分だけが取り残されてしまったように思えたのです。そんなとき私は、自分の悩みを書いた手紙を、この番組に送りました。

　すると当時、番組で聖書のお話をしていた牧師から返事が届いたのです。そこには、「君は、悩みを持って苦しんでいる人の気持ちがわかるはずだ。そんな人たちを助けるために、神学校で勉強して、牧師になったらどうですか」という、びっくりする言葉が書かれていたのです。私は、この牧師の言葉を通して、今までの自分の経験してきた苦しみや悩みが、決して無意味なものではないことを知りました。神様が私の人生を導くために、すべてのことをしてくださったのだと思えたからです。

　このときから40年の歳月が流れて、今、このようにして私は牧師となり、あなたにこの番組で語りかけています。だから私は、今度はこの番組を聞いているあなたが、神様に出会い、その人生を変えられる番だと思って、話をしているのです。

　聖書の言葉「神は、その力を働かせてわたしに恵みを賜り、この福音に仕える者としてくださいました。」エフェソの信徒への手紙3章7節です。