おはようございます。花見川キリスト教会牧師の中山仰です。
1861年から5年間、アメリカの南北戦争が続いていました。その結果、北軍が勝利し、黒人たちが解放されて、リンカーンの奴隷解放運動も進められました。
ところがその後、多くの黒人たちは、元の奴隷となって戻ったそうです。それは、一度自由を与えられたものの、その後どのように生きていいか分からなかったので、昔のままに働かせてもらいたい、という願いからでした。それでアメリカ南部には、黒人奴隷が近年まで残ったことは、悲しい現実です。これはそのまま、神の民イスラエルにも見られました。奴隷の地エジプトから解放されたのに、昔の状態の方が良いと言って、指導者モーセに逆らい、神に反抗した状況と似ています。
ある時、イエスさまは、「真理はあなたたちを自由にする。」(ヨハネ8:32)と、罪からの解放を訴えました。しかし同時に、「あなたたちが聞かないのは神に属していないからである。」(ヨハネ8:47)とも指摘しています。当時の権力者たちは、神の言葉を聞いていないと、自らの権威を否定されたために、群衆を扇動して、イエスさまを十字架にまで付けて殺してしまいました。
イエス・キリストは、彼らの悪と、そこから生まれる殺意とをご存知でも、決して逃げませんでした。その悪を自らの犠牲によって打ち滅ぼすという、信じがたい愛で包み込んでくださっていたからです。聖書には、私たちの罪の指摘と、そこからの救いが示されています。ご一緒に教会で学びませんか。