おはようございます。東京恩寵教会牧師の石原知弘です。
教会の近くに、恵比寿神社という小さな神社があります。「えびす」というのは、七福神の神様ですから、えびすと名の付く神社は、昔から全国にたくさんあるわけですが、教会の近くの恵比寿神社は、もともとちがう神様の神社だったそうです。
町にエビスビールの工場ができたことから、まず町の名前が恵比寿となり、それから神社も恵比寿神社となりました。そして、その際、兵庫県にあるえびす信仰の大きな神社から、神様の霊を分けてもらってきたということです。
興味深い日本の神社の信仰としきたりですが、キリスト教の教会では、どこか別の場所から神様を分けてもらってくる、ということはありません。聖書の神は、どこにでも存在しておられます。そして、私たちによって持ち運ばれる方ではなく、むしろ、私たちを背負って運んでくださる方です。
神は、「わたしはあなたたちの老いる日まで 白髪になるまで、背負って行こう。わたしはあなたたちを造った。わたしが担い、背負い、救い出す。」(イザヤ46:4)と言われました。私たちは、いろいろと重荷を背負って人生を歩んでいますが、聖書の神は、そのような私たちをまるごと背負ってくださるのです。
私も、数年前に、兵庫県から恵比寿に引っ越してきました。自分で神様を運んできたわけではなく、神に背負われ、導かれてきました。この神を信じて、歩んでいきましょう。